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  • 執筆者の写真元英 白

第38回経絡治療学会学術大会関西大会

第38回経絡治療学会学術大会関西大会

経絡治療の技術と技能〜スペックの共有とテクニックの継承


先週末は京都で経絡治療の学術大会があり、参加してきました。

今回のテーマは「経絡治療の技術と技能」。「技術」は標準化、言語化ができ、共有できる客観性の高い事柄に対して「技能」は個人個人の能力であり、言語化が難しい、主観性の高い事柄のことということでした。


鍼灸の世界は本当に主観性が強い業界と感じておりましたが、経絡治療の立ち上げの背景のお話から経絡治療は古典をベースにしていながら、近代的、合理的な動きとして確立されていた事がわかりました。

経絡治療の臨床家のやり方は一見バラバラに見えるけれど、その根底には古典に基づいた伝統医学の知恵という共通認識があり、脈診を重視しながら陰陽五行という物差しを使い、治療法として経絡の虚実補瀉、五行穴の運用などという言語化され伝承されている「技術」がしっかりあるというのがよく分かりました。


「技能」の部分は先生それぞれの固有の個性つまりキャラクターであったり、手技や臨床の工夫であったり、社会参加や社会へのの関わり方であったりと色々な面で広げられると感じました。


ご登壇された先生方々のお話がとても興味深く、今後の自分の臨床に取り入れたいポイントもたくさんあり、さらに自分の臨床の方向性についてもう一度たち止まって考えるきっかけになったと思います。


経絡治療の「技術」をしっかり伝授していただきながら、自分の「技能」という部分をいかに実らせていくかという課題はこれからも続くと思います。その道のりを楽しみながらこころのある鍼灸をこれからも目指していきます🤍🐋

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